臍帯を提供したい…と思ったら?

臍帯バンクへの提供を希望する場合は、妊娠前からそのことを念頭におき、安全で使途を明確に説明してくれるクリニックや病院での出産を検討することが必要です。妊娠中に手続きを行うことが推奨されます。

目次

臍帯バンクの選択

提供先の臍帯バンクを選びます。
日本にはいくつかの民間の臍帯バンクがありますが、提供した臍帯を、自分(子供)の将来的に生じうる治療に用いるのか、研究や臨床(薬剤などの製造に使われ、患者さんに使用される)への使用なのか、など、使途が明確にされている臍帯バンクを選択しましょう。
信頼できるバンクのひとつ、東京大学医科研究所付属の臍帯血・臍帯バンクと提携している病院を選ぶと、最先端の研究・医療使用への臍帯提供がなされます。

<参考>東京大学医科学研究所附属病院臍帯血・臍帯バンク
臍帯血・臍帯資源の提供に関するページ

提供するうえでの取り決め事項の契約を締結

臍帯を提供する際には、「MTA契約(マテリアル・トランスファー・アグリーメント/Material Transfer Agreement)」と呼ばれる、研究機関や企業への物質の提供や共有を行う際の詳細を取り決める契約を交わします。学術研究や商業目的のいずれか、ないしは双方に使われるのか、具体的な使途は?等の詳細を契約に定めます。

医療における臍帯の活用範囲の研究は、まだまだ発展の余地があるので、ある程度包括的な契約になる可能性もありますが、今後、個人の臍帯の使用ルールに関しては、国際的にも検討が進められていくということです。

出産日に合わせて採取を予約

出産を控えた時点で、選んだ臍帯バンクに連絡し、出産時に臍帯を採取し、規定の保存容器へ保存してもらうプロセスを実行してもらう予約が必要です。臍帯の採取は、般的な出産プロセスに追加されるものであり、通常は赤ちゃんや母親に追加の負担をかけることはありません。

採取された臍帯血は特別な容器に保存され、専門の施設で凍結保存され、将来的な治療のために利用できるようになります。

料金は?

臍帯バンクへの臍帯提供には費用がかかることがありますので、事前にバンクに確認しておきましょう。

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